講座情報

未來を見つける キャリアデザインワークショップ(CDW)

キャリアデザインワークショップ

Kさん、会社員(30代男性)

■出会いは「ちょっと得体の知れない不安感」から

「なんか不安。何をされるんだろう? 何をさせられるのだろう?」

最初にCDWへの誘いを受けたときに感じた率直な感想。

キャリアについては、これまでにも考えてきたことがあった。同じ主旨の講座を受講したこともある。もちろん、職場でも取り組んでいることでもある。正直なところ「どうしても受講したい!」というほどの気持ちには至らなかった。

ただ。ひとつだけ引っかかっていた。この講座のおすすめ(勧誘?(^_^)を受けたときに聞いた「講師のTenはいい知見をもっているよ」という言葉。気が乗らない一方で、吹っ切るには惜しい。ちょっとした葛藤が続く。

なんとなくひっかかりを感じたまま翌日を迎えた。未来図HPにある講座の紹介を読み、申し込みページを表示。画面をにらみながら、「う~ん・・・・・・・・」としばらくうなる。「う~ん・・・・・・・」と3回ほどうなり終えたところで、ボタンを押した。

続き

■Day1 ほんわかとした緊張感

目黒の教室に向かうのは、約1年ぶりだった。いつもの坂道がちょっとしんどい。なんとか登りきって、マンションに入る。少しひんやりと感じる廊下をすすみ、教室の扉を開いた。

中には、スタッフと受講生が6人ほど。知っている人と知らない人が半々。とりあえず席についてみても、会話は交わされるものの、どこかしら遠慮がち。でも、そうした風景すべてが、懐かしいような、新鮮なような。

14:30になり、クラスが始まった。まずは講座のガイダンス。「戦略的に」「目標設定」、ちょっと重そうな印象を受ける言葉も並ぶ。むむむ・・・。受講を決める前に感じていた不安が頭をよぎる。

講座の後半、ワークショップ。人生曲線。これまでの人生について、浮き沈みの度合いをグラフに描いてみるというもの。A3用紙いっぱいに引かれた線上に人生の浮き沈みを20~30年分くらい、15分かけて上がり下がり曲線で表してみる。

上昇するところ、下降するところ。極どころの曲線を描こうとするときは、人生の浮き沈みにあたる特別な思い出がよみがえる。10年以上も学び続けるきっかけをもらった人との出会い。毎日のように日付をまたぐまで職場で過ごし、品質が高まらなくて悩んでいるところにメンバーが離脱していったプロジェクト。などなど。 心臓の鼓動がちょっとばかり乱れた。

描き終えたあと、各自が描いた人生曲線をみんなで共有。発表を通じて伝わってきたのは、それぞれの「人となり」。自己紹介、クラスでの言葉や身振り手振り。そうした様子から感じていた第一印象。人生曲線とともに語られるエピソードを知り、その印象につながる背景を垣間見ることができたような気がした。と同時に、その人に関する新たな魅力も発見。お互いの距離が「すっ」と縮まったような感覚。

僕が発表を終えたとき、講師のTenからフィードバックを受けた。Tenから語られる言葉に、とても驚いた。まるで同じ職場で仕事をしていたんじゃないかと思えるくらい、僕の置かれていた状況や心情をリアルに、正確に捉えていた。なぜだかわからないけど、ちょっと泣きそうになった。クラスを受けていくうちに、当初感じていた不安が驚きに変わっていった。そして、クラスが終わったとき、驚きは楽しみに変わってきていた。

■Day2 共感の先に見えてくる

第2回は未来図づくりの準備。強み、やりたいこと、やるべきこと。数年前に論理思考教室の課題で考えたときは、いずれもまったく書けなかった。書けないことへの引け目も感じたし、何よりも「自分がやりたいことがよくわからない」ことに直面したこと自体がショックだった。

とはいえ、この数年間に少しずつ積み重なってきたものもある。書き終えた課題を見直しても、悪くない(^_^。あとは、今この瞬間に自分が書いた「やりたいこと」が、まわりの人にどう映るのか。怖さ半分、好奇心半分で当日を迎えた。

クラスでは、受講生同士、お互いに書いた「強み、やりたいこと、やるべきこと」を発表しあった。少し早めの口調、あがりぎみの声のトーン。迷いや不安が入り交じった緊張感が伝わってくる。
「なかなかうまく書けなかった」
「親孝行や、お世話になった人への感謝」
「自分の経験を形に残す」
共通する言葉がちらほら埋め込まれていることの気づき、「うんうん。わかる、わかる(^_^」と言わずに入られない気分。みんな別々に取り組んだ事前課題なのに。また一歩、「すっ」と近づいた。

ひとつ、課題や発表を聞いていて、とても驚いたことがあった。

前回のクラスで伝わってきた「人となり」からすると、微妙に印象が違うことに気づけたこと。もっというと、本人の持つ「魅力」が明らかにもれているのがわかる(^_^
「なんか、文章だと堅い印象だよね。実際はすごく柔和なのに」
「あまり書いてないけど、相手を引き立たせるような動き方が自然にできるんじゃない?」
「仕事の丁寧さについて、もっと評価されていそうな気がする」
それにしても、まだ2回目のクラスだというのに、「仲間」と思えるくらいわかりあえてきたような感覚。ちょっと驚いた。そして、こんな風に自分自身を見つめることができるようになれば、もっと楽しく日々を過ごせるようになれそうだな、とも思った。

■Day3 「感じる」&「考える」

最後の課題は、自分の未来図づくり。正直、今までの2回に比べると苦しかった。これまでの課題で、けっこう材料は揃っている。この2回のクラスを受講してきたことで、ある程度「見えてきた」という自信もついてきている。でも、あともう一歩踏み込めて描けていない。そんなとまどい。

そんな中で迎えた3回目のクラス当日。慣れ親しんできたクラスも最後。何かを残したい。発表する人の緊張感にこたえるように、Tenからのフィードバックも熱く厚いものとなっていた。一人あたり15分の予定だった発表&フィードバックは、みんな5分以上オーバー。クラスメンバーからの質問も、一歩踏み込んだものになっていた。
「マーケティングをやりたいと思ったのは、どういうところに面白さを感じたから?」
「今はまだ躊躇感があるのはなんで?」
「『もしうまくいかなかったとしても』と書いているのは、ブレーキとなる気持ちがあるから?」
「『やりたいこと』と『やるべきこと』が混在しているんじゃない?」
当人にしてみると、「はっ!」とさせられるような言葉が投げかけられていたと思う。いずれも、自分一人で考えていては、おそらく触れない、触れたくないもの。でも、未来図を描くために、実際に進むために必要なことだと思えるものばかり。厳しさを感じるほどの優しさは、何にも代え難い贈り物だ。

そして、最後の課題。「未来図という戦略はできた。あとは「目標」と「作戦」を立てる」。ワークは「明日(から)やることを10個書く」。

正直なところ、僕はあまり書けなかった。書いてしまったら、やらなければならない。微妙に高まる抵抗感が、身体の動きを止める。ワーク中は、3つくらい書いたところで時間いっぱいとなってしまった。

今となって振り返ると、おそらくもう少しすんなりと書けたんじゃないかと思う。今は時間を経たことで、いくらか勘所がはらに落ちてきた。ちなみに、この感想レポートを書くことも、クラス後に「明日(から)やること」のひとつとして加えた(^_^

■CDWで得られたもの

今回、こうしてレポートを書きながらあらためてわかった。受講を決める前に抱いていた不安や怖さの正体。それは
「未来図が描けない(かもしれない)こと」
「自分にとって本当に合っている未来図じゃないものを描いてしまうこと」
未来図を描くために参加するのに描けない。あるいは、描いた未来図が、自分の期待している姿とはちがうかもしれない。本当の自分とは関係ない未来図になってしまうかもしれない。そんな自分と向き合うのは避けたい。他の受講生たちは描けているのにバツが悪い。自分がまだ踏み込みたくない部分に触れられるのも避けたい。などなど。

少なくとも僕は、受講を申し込む前、そうした気持ちにとらわれかけた。

でも、こうして受講を終えた今、はっきりといえる。「未来図を描けないことは、不安を抱いたり怖がったりすることじゃない」きちんと描けなくてもいい。描こうと思えたこと、実際に描くことにチャレンジしてみたこと。それだけでも、幸せなことだ。そして、もし実際にうまく描くことができたら、それは一歩進むことができた自分に「ご褒美」が贈られたのだ、と。それくらいの気持ちで十分。

今回のクラスでの自分の経験、受講生たちの様子、スタッフのサポート、そして講師のTenからのアドバイス。全部ひっくるめて、僕はそう思えるようになった。

ちなみに。僕は「ご褒美」を(少しばかり)もらえたんじゃないかと思う(^_^

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